「AVを真似してはいけない」とは、よく言われる。
強く、速く、激しく。画面上では分かりやすくても、実際に相手が気持ちいいとは限らない。むしろ男性側が興奮するほど力が入り、女性は痛みを我慢している可能性さえある。そんな従来のAVへ、女性側から答えを返すように作られたのが、『AV女優が解説した本当に気持ちいいセックス!実践まじえて講義!<真似すれば必ず>中イキさせられる!』である。
講師を務めるのは、長いキャリアと豊富な経験を持つAV女優、篠田ゆう。男性への講義と実演を行い、後半では教わった内容を新井リマとのセックスで検証する。特に印象に残るのは、派手な必殺技ではなく、男性が思っている以上に優しく、ゆっくり触れるという基本だった。ただし、作品を見ただけで誰でも女性を中イキさせられるわけではない。

そもそも試す相手がいなければ、得た知識は実践されない。学ぶ価値はあるが、教材を買うことと、良いセックスができることの間には、想像以上に長い距離がある。
女性側から教わるかなり真面目なセックス講義
本作の大きな特徴は、男性向けAVでありながら、男性の見たい動きではなく、女性側がどう触れられたいのかを中心に作られていることだ。篠田ゆうが、男性の接し方について段階的に説明し、その直後に自分の身体を使って実演する。さらに、教わった男性が新井リマを相手に一連の流れを実践するため、視聴者は同じ内容を別の女性への応用として確認できる。構成としては、
篠田ゆうによる説明 身体を使った実演 教わった内容のおさらい 新井リマを相手にした実践

という流れ。座って説明を聞くだけの教材ではない。また、最初から最後まで普通のAVとして進み、その途中で解説が入るだけでもない。講義と実演を往復することで、何を意識しているのかが分かりやすく作られている。購入者レビューでも、「学校では教わらない女性への接し方を真面目に学べる」「メモを取りたくなる」「女性目線だから参考になる」といった評価が目立つ。AVを性教育の代わりにしてきた男性ほど、これまで見ていたものとの違いに驚くはずだ。
本作が教えるのは、派手な技より優しさ
タイトルには「中イキさせられる」と強い言葉が使われているため、特殊な指使いや、誰にでも通用する裏技が紹介されるように思えるかもしれない。しかし、本作から最も強く伝わってくるのは、もっと基本的なことだ。
急がない。 力を入れすぎない。 相手の反応を確認する。 自分の興奮を、そのまま相手の身体へぶつけない。
購入者レビューでも、「自分は優しくしているつもりだったが、さらに優しくてよいと分かった」「男は興奮すると胸、指、挿入のすべてで勢いが出る」「結局は思いやりと優しさ」といった感想が繰り返されている。
筆者自身も、ここはかなり参考になった。男性は、反応が弱いと刺激が足りないと考えやすい。
もっと強く。 もっと速く。 もっと奥へ。
しかし、反応が大きくないからといって、感じていないとは限らない。時間をかけて気持ちよさが積み上がる人もいる。本作は、AVで見慣れた大きな動きや激しい反応から、一度距離を置かせる。セックスは、自分の技術を相手へ披露する競技ではない。目の前にいる相手の反応を読みながら、二人で作っていくものだと気づかせる。
本当に「真似すれば必ず」中イキさせられるのか
結論から言えば、必ずは無理である。作品タイトルとしては強く、興味を引くが、女性の身体、感じ方、経験、緊張、体調、相手への信頼は一人ずつ違う。同じ触れ方をしても、同じ反応が返ってくるとは限らない。
購入者レビューにも、実際に試して相手の反応が変わった、中イキしたとする投稿がある一方で、「一般論であり人によって感じる、感じないはある」という冷静な評価もある。こちらの方が現実的だろう。そもそも、中イキは男性だけの技術によって発生するものではない。
相手が安心できるか。 自分の希望を言えるか。 痛いときに止められるか。 気持ちいいふりをする必要がないか。
そうした関係性も大きく影響する。本作の内容を機械的に再現し、「動画どおりにやったのだから、気持ちいいはずだ」と考え始めれば、作品から最も学ぶべき相手への配慮を失ってしまう。本作は、誰でも成功する攻略法ではない。男性本位の触れ方を修正し、相手の反応を見るための基礎教材として受け取るのが正しい。
教材としてだけでなく、AVとしても見られる
学習要素が強い作品だが、性教育動画を見ているような堅さだけではない。篠田ゆうが説明した内容を、自らの身体で実演する。その際、講師として落ち着いていた彼女の表情や声が少しずつ変わっていく。自分で教えた触れ方によって、本人が感じていく。この構造そのものがエロい。
購入者レビューでも、
講師として教える篠田ゆうがエロい 実演で表情がトロンとしていく 普段より自然な反応に見える 講義の説得力が増している
という声が多い。

後半では、新井リマを相手にした実践が行われる。篠田ゆうへの実演で学んだ内容を別の女性へ適用するため、単なる二本目の絡みではなく、講義の復習として機能している。
新井リマについても、「かわいらしさを初めて知った」「普段の作品とは違う声や表情に見えた」と高く評価するレビューが複数ある。出演者の好みで評価が変わる部分ではあるが、教材とAVを両立させた構成は本作の明確な強みだ。
派手なAVを期待すると、かなり地味に見える
本作の弱点は、教えている内容の正しさと、そのまま繋がっている。優しく、ゆっくり、相手の反応を確かめながら進めるため、映像としての動きは派手ではない。レビューにも、
動きが少なく、画的には地味 じんわり感じている反応では物足りない 激しい動きを見慣れていると、刺激が弱く感じる
という意見がある。短時間で強い刺激を求める人には、普通のAVとして物足りない可能性が高い。
激しい動き。 大きな声。 分かりやすい絶頂。 過激な射精演出。
そうした映像的な派手さを期待して買う作品ではない。逆に、この地味さには意味がある。実際のセックスは、カメラへ分かりやすく見せるために行うものではない。外から見て地味でも、本人の内側では気持ちよさが積み上がっていることがある。本作は、画面映えするセックスと、相手が気持ちいいセックスが同じではないことを、その映像自体で示している。
男性だけでなく女性にもオススメ
購入者レビューには、女性からの投稿もある。その内容は、「自分のことがよく分かった」「彼にどうお願いすればいいか分かった」というものだった。本作は男性へ触れ方を教える作品だが、女性側にとっても、自分が何を求めているのかを言葉にする助けになる可能性がある。
セックスでは、男性側が技術を知らないことだけが問題とは限らない。女性側も、
何が気持ちいいのか分からない どう伝えれば傷つけずに済むか分からない 痛くても雰囲気を壊したくない 感じていないと言いづらい
という悩みを持つ。本作を二人で見れば、特定の方法をそのまま真似する以上に、
これはどう思う? もう少し弱い方がいい? ゆっくりの方が好き?
と話す入口にもなる。優れたセックス教材の価値は、正解を一方的に教えることだけではない。AVで見慣れてきた強い刺激と、現実の女性が求める触れ方は違う可能性があること。自分では優しくしているつもりでも、男性の力は思っている以上に強いこと。そして、技術以前に相手をよく見る必要があること。学ぶものは多い。
一方で、非常に現実的な問題も残る。
試す相手がいなければ、知識は知識のままである。
購入者レビューにも、
勉強になったが、試す相手がいない まずは相手を探さなければならない 童貞なので実際に検証できない
という悲哀に満ちた感想があった。これは笑える話でありながら、本作の限界でもある。動画を見て知識を得ても、
女性と出会う 信頼関係を作る 相手の希望を聞く 自分の希望も伝える 断られたら受け入れる
という、人間同士の段階を飛ばすことはできない。
まとめ|男性本位のセックスを見直す作品
『AV女優が解説した本当に気持ちいいセックス!実践まじえて講義!<真似すれば必ず>中イキさせられる!』は、女性目線のセックス講義と、篠田ゆう、新井リマによる実演を組み合わせた作品である。
購入者の平均評価は5点満点中4.6点、レビュー数は44件。
実際に役立った、相手の反応が変わったとする声がある一方、個人差があり、必ず成功するものではないという意見もある。筆者自身の評価としても、かなり参考になった。特に、強さや速さを技術だと思い込みやすい男性に対し、もっと優しく、ゆっくり、相手の反応を見る必要があると伝える点は価値が高い。
AVとしても、篠田ゆうが自ら教えた内容によって次第に感じていく姿や、新井リマへの応用編があり、教材だけでは終わらない。ただし、派手な映像を求める人には地味に見える。また、タイトルにある「真似すれば必ず中イキさせられる」という保証を、そのまま信じるべきではない。
女性の感じ方に共通点はあっても、完全な共通解はない。そして何より、実践する相手がいなければ、本作で得た知識は使われない。それでも、相手ができてから間違ったAVを手本にするより、今のうちに学んでおく意味はある。この作品が教えているのは、中イキさせるための必殺技ではない。自分の興奮だけで動かず、相手の身体と心を置き去りにしないこと。その意味では、セックス経験の多さに関係なく、男性が一度は見ておいてもよい作品である。



涼森れむ『ひたすら生でハメまくる、終らない中出し性交。』レビュー|18連発でも終わらない乱交記録
新井リマとは?「ちょいギャル」ブームを広げたスレンダーFカップAV女優